こんにちは。開発マネージャのYAです。ボリュームのある仕事(1週間程度以上かかるもの)について適切に進めていくために、という視点で今回持っておくべき3つ(WBS、クリティカルパス、ガントチャート)+1つ(TODOリスト)について書こうと思います。
「プロジェクト管理」でよく出てくるものです。
プロジェクト管理
プロジェクトマネジメント(英語: project management、プロジェクト管理)とは、プロジェクトを成功に導くための総合的な管理手法のことで、スケジュール、人員、資金、物的資源などの管理を含む。
https://w.wiki/5SKi
プロジェクト進行において重要な要素
wikiに記載の通りプロジェクト進行にあたって重要な要素は以下の通り記載されています。
- 期限内に
- 予算金額内で
- 期待レベルの技術成果のもと
- 割り当て資源を有効活用して
- 顧客が満足する状態で完了する
社内的な業務で行くと、担当レベルでの作業としては1、5が重要かと思いますが、その際に利用すべき「3つ」+「1つ」です。
1)WBS (Work Breakdown Structure)
プロジェクトに必要な各工程(作業)を作業レベルまで細かく落としたもの。
これを作成することで、プロジェクトをゴールに至らせるために必要な要素がわかります。
例えばこれを作成できないのであれば、逆に難しいことは容易に理解いただけると思います。
大きく項目を出し、その中に含まれる要素をどんどん分解していきます。
Work Breakdown Structure (WBS、作業分解構造)は、プロジェクトを理解し管理する上で、プロジェクトの各工程を各担当者の作業レベルまで展開し木構造にまとめたもの。どのレベルまで展開するかはプロジェクトの全メンバーが作業内容を「具体的に○○をする」と理解出来るレベルまでに分解するのが理想であるが、最低でも作業担当者とプロジェクト管理者の理解が得られるレベルまでは必要である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Work_Breakdown_Structure
2)クリティカルパス
クリティカルパスは、作業の流れの中で、前の工程が終わって初めて次の作業が進められるもの、例えばシステムを移行する、という話であれば、プログラムの移動、データの移動、動作テストといった作業がありますが、データの移動は時間がかかるが、終わってからしか動作テストはできない、といった関係性の上で、一番時間がかかる線で、特にスケジュールに注意して進めなければならない項目となります。
また、各作業にかかる時間を算出するためにさらに細かいタスクのリスト(=4のTODOリスト)を作成することになると思います。
プロジェクト・スケジュールをネットワーク図で表現したとき、プロジェクト全体の作業開始から終了までをつなぐ、まったく遊び時間のない経路が少なくとも1本できる。この最長経路がクリティカルパスである。
https://www.jooto.com/contents/critical-path/
3)ガントチャート
上記の1、2を 経て、WBSをスケジュールに落としたのがガントチャートになります。これを行うためには、各工程(作業)に対してかかる時間の予測とその関連を把握できていないと作成できません。また、このように作業の項目を進行スケジュールに落とすことで、各工程をいつまでに終わらせなければならないか、また当初の予定に対して進行がどの程度前後しており、納期にどのような影響を及ぼすかが把握可能になります。
また、予定と実績をチェックすることで進行の遅延がすぐ把握でき、早い段階で対応(誰かにヘルプを求めたり)を行い遅延を解消するための判断の助けになることも大きなメリットの一つです。
ガントチャート(英: Gantt chart)とは、プロジェクト管理や生産管理などで工程管理に用いられる表の一種で、作業計画を視覚的に表現するために用いられる。横線工程表とも呼ばれる棒グラフの一種でもあり、作業計画で予定する工程の作業量と実績の比較を示す横棒によって進捗状況を表す。
https://w.wiki/59kA
4)TODOリスト(メモ)
そして、上記の3つで作成された現在やるべき作業をさらに細かくして目の前の作業に集中するためのTODOリスト。各作業にかかる時間を見積もる際にきっと頭で思い浮かべているはずです。
前述のWBS、ガントチャートの細分化をあまりに細かくやりすぎると当然のことながら全体像を把握することが難しくなります。そのため、WBS上の作業はあまりに細かくしすぎることなく、その作業に対してTODOを作成していくことをお勧めします。
以上、利用に際しては
1)WBS => 4)TODO => 2)クリティカルパスの検討 => 3)ガントチャート =>あとは4)を順次実行していく
という感じになるはずです。
これといって仕事の進め方がなかった方、ちょっと長めのプロジェクトを進める際に使ってみると良いと思ってのご紹介でした。