開発スタッフTKです。
『Fail Fast』ってご存じですか?
直訳すると、「速く失敗せよ」。
Googleやシリコンバレーのスタートアップ企業では標語として重要視されている概念だとか。
日本では、『失敗』は「避けるべきもの」と捉える傾向が顕著で、どうしてもネガティブなイメージが付きまといます。
我々は幼いころから個ではなく和を重んじることを教え込まれて大人になりました。
失敗は和を乱すことにもつながります。
周りに迷惑をかけることになるので、避けるべきことです。
失敗した人は周りから厳しい目を向けられてしまうのも当然なのです。
SNSで広くみられる、失敗を過剰に叩く文化はその最たる例ではないでしょうか。
でも、そうなると、失敗がこわくて手を出せない、一歩が踏み出せないというマインドに陥ってしまう。
さらには、恐れるがあまり失敗を隠すということも・・・。
うーん、あんまりよくありませんね。
『Fail Fast』は、むしろ『失敗』をポジティブなものとして許容しようという、真逆のマインド。
彼らは失敗したことに対して「失敗おめでとう!」「失敗してよかったね!」と賞賛する、
失敗は成長のためのいい機会を与えてくれる、ポジティブなものだと捉えています。
私自身、この話を聞いたときは目から鱗でした。
この『Fail Fast』の概念が注目を浴び、日本のスタートアップでも取り入れている企業もあるようです。
もちろんただ失敗だけしていてはダメ。
何がダメだったのか、何でダメだったのか、別のやり方はないか。
失敗から大いに学びを得て、その経験を次にいかしていく。
どんなに優秀な人材であっても完璧ではなく、やってみないと先が見えないことはある。
早い段階で、安いコストのうちに失敗して、その失敗を踏まえた上でその次を迅速に決断する、という意味も『Fail Fast』には含まれます。
成功のためには失敗は避けては通れないものであると受け入れ、トライ&エラーを繰り返していくことが成長への道、ということでがんばりましょう!
文:開発スタッフTK