経営管理部のT・Hです。
私が初めてDNAという言葉を耳にしたのは35年前です。当時買ったCDのタイトルでした。その後、リチャード・ドーキンス氏の『利己的な遺伝子』を読んで衝撃を受けたのを覚えています。そんな遺伝子研究も今では老化抑制や若返りまで見えてきました。内閣府が掲げる目標7の「100歳まで健康不安なく人生を楽しむシステムの実現」も可能に思えてきます。
世界の富裕層が求める健康長寿
サム・アルトマン氏がレトロ・バイオサイエンスというスタートアップ企業に1億8000万ドルを投資した事が話題になりました。レトロ社は健康寿命の延伸を研究する企業です。ジェフ・ベゾス氏もアルトス・ラボに投資をしたと言われています。アルトス・ラボもアンチエイジングを研究しており、山中伸弥教授が参加した事も話題になりました。遺伝子と老化に関する情報は、エピゲノムやエピジェネティクス、メチル化を検索すれば見つかります。
ストレスが老化を早める説もあります
老化の原因とされるものは幾つか有りますが、細胞へのストレスも老化を早める一因と言われています。ストレスとされるものは、紫外線に加えて飲酒や喫煙、暴飲暴食、睡眠の質と時間の低下は勿論の事、心的ストレスも老化の原因になるそうです。老化は遺伝では無く後天的なエピゲノム情報の変化なので、気を付けていれば抑制が可能という話です。カロリー制限も効果が有ると言われています。
若いうちからストレスは避けるべき
注目すべきは、ストレスは年齢に関係なく蓄積され、ある点を境に老化現象として現れるという話です。若いから大丈夫。では無く、若いうちからストレスを避けて過ごした方が健康寿命は長いそうです。そんな話を聞くと、若いうちの苦労は買ってまでしない方が良いと考えてしまいます。ストレスにならない程度に苦労したいものです。
苦労を買っておいて良かったケース
昨年、ある男性歌手が急性すい炎で入院しました。先日、その方が活動再開を発表しました。78歳です。インタビューの中で話していた内容が印象的です。辛い時は、苦労していた若い頃を思い出すと話していました。あの頃出来たのだから今でも出来る。と思えるそうです。若いうちの苦労が有ればこそ倒れたら立ち上がる事が出来るという内容でした。後悔のない人生を送れるのなら若いうちの苦労は買いたいものです。
文:経営管理部T・H